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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


歴史的なヒューガルデンとベルヴュービール工場閉鎖と大量首切り闘争、市民がInBev労働者に参加

Posted to the IUF website 26-Dec-2005





12月第1週、ベルギーのInBev社はブリュッセルのベルヴュービール工場と小村ヒューガルデンのビール工場の閉鎖を発表した。ヒューガルデンでは何世紀にも渡って村と同じ名前の有名な白ビールを生産してきた。皮肉なことに、このニュースが出たのは1965年の有名な白ビールの再生産に成功したピエール・セリスがヒューガルデン地方自治体に名誉市民に選ばれたのと時を同じくしていた。またもやInBevは『世界の地元ビール』という自らの宣伝イメージを裏切った。昨年、大規模な一般大衆の抗議にもかかわらず、何世紀にも渡ってマンチェスターのクリーム(ボディントン・エール)を生産してきた英国のビール工場を閉鎖したばかりだった。 (詳細)

12月10日、閉鎖に反対する大規模大衆行動に約3000名の市民と政治家がInBev労働者に加わった。数日後、InBev経営者は労働者の解雇条件に合意を得る前にルーベンのInBev本社の45名の解雇予定者の氏名を発表した。この45名の解雇はヒューガルデンの閉鎖となるリストラ計画の一環であり、最近のものを合わせると合計で232名の首切り(ヒューガルデンが59名)になる。この反社会的な行動は、以前のあらゆる慣行や誠実な交渉と反対のものだ。というのはInBevは、交渉中は、労働者を解雇しないと約束していた。12月16日、ベルビューとヒューガルデン工場はストライキを行った。200名の労働者がルーベンの本社入り口をふさいだ。


ヒューガルデンとベルビュー労働者12月16日のストライキ

交渉は続いているものの、経営者と組合は今や緊張関係にある。ベルギーの労働者は、300名以上の解雇を発表したフランスの組合活動家から支援を受けている。量的には、既に最大のグローバルビール会社は、世界で最大の利益を上げているビール会社アンハイザー・ブッシュにとって代わろうと必死である。そのグローバル戦略はオペレーションの再編成、西ヨーロッパとカナダの確立市場でビール工場を閉鎖し、ロシア、中国、ラテンアメリカの開発市場に更に展開を広げようというものである。

InBevではAmBev出身の役員がますます増えている。AmBevはブラジルを本拠とする大きなビール会社で2004年にベルギーを本拠とするインターブリュと合併した。InBevの新しいCEOカルロス・ブリトはAmBev出身で、AmBevはブラジルのビール会社ブラマとアンターティカの合併後、ブラジルにある工場の半分を閉鎖した。ベルギーの労働組合活動家は2005年11月にIUFのInBev会議出席のためにブラジルを訪問しAmBevの残忍な経営手法を学んだ。
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