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パール・コンチネンタル・カラチ・ホテル労働者、7年間の組合権闘争を強化

16-Aug-2008



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8月23日に、何百名もの組合員と支援者がカラチパールコンチネンタルの外で集会を行い、正義の要求を主張する。闘争は七年目に入り、組合員は組合権と承認を勝ち取ることにさらに決意を固くしている。

カラチの豪華な五つ星ホテルで、スタンダードルームの一泊分が約2ヶ月の基本賃金に相当するパール・コンチネンタルの労働者の組合は、組合権と承認の7年に亘る闘争を強化する。解雇、嫌がらせ、暴力、困難に負けずにパール・コンチネンタル・カラチ・ホテル労組の組合員は、パキスタンで最長の労働争議となったこの闘争に勝つまで闘い続ける決意を固くした。

パキスタンのパール・コンチネンタル・チェーンは、ベルギー政府の名誉領事、サハルディン・ハシュワニ率いるハシューグループの子会社、パキスタンサービス社が所有、運営している。カラチホテルの組合権闘争は2001年9月、経営者が、予約の減少を理由に全ての臨時雇用労働者を解雇し、常用職員の仕事を1週間1日削減すると発表したことから始まった。組合は交渉を求め、経営者はこの要求をにべもなく拒絶し、350名の労働者の解雇を敢行した。組合も解雇された労働者もこれを知らされなかった。解雇通知は、11月8日の日刊紙に掲載された。翌日、労働者が職場に行くと、ホテルへの立ち入りを拒否された。

それから、解雇された労働者の権利を守ろうとして組合役員を含む40名以上の常用労働者が容赦なく解雇された。臨時雇用のホテル従業員の権利を守る組合キャンペーンとして始まったが、組合の存続、組合員と役員の身体の安寧と安全に対する経営者の全面的な攻撃へと急速にエスカレートした。2002年に、経営者は、組合指導者に偽の犯罪をでっちあげた。3名の指導者は、ひとつの証拠もなくでっち上げの罪状で2ヶ月以上も刑務所に入れられた。


組合書記長 グラム・メブブ が警察の拘留所で。組合役員は、ひとつの証拠もなくでっち上げの罪状で2ヶ月以上も刑務所に入れられた。そして、欠勤を理由に解雇された。

組合書記長グラム・メブブ、共同書記長バシール・ハサン、副委員長オーラングゼッグの三名は1月7日に逮捕され、3月21日に保釈出獄されるまで拘留された。彼らは、3月2日に拘留されたまま解雇された。モハマッド・ナジルとモハマッド・ナワズの2名の組合役員も拘留されたが、彼らも欠勤を理由にして停職処分になり、いまだにそのままである。組合役員のノ−ル・ワリ、アリ・ムラド、ヒダヤトゥラ、モイン・カーン、ナスリーン・レシャドは3月11日に説明もないまま解雇された。この他31名の組合員と組合役員がリストラ計画を言い訳に解雇された。

組合はこれらの脅し行為に屈服することを拒んでおり、デモや記者会見を引き続き行っている。経営側は、7月6日に反組合の暴力を再びエスカレートさせた。この日、2名の組合役員、オーラングゼッグと副社会書記長ヒダヤトゥラは、逝去した元労働大臣オマー・アシュガー・カーン氏の一般追悼集会に勤務を外れたホテル従業員を連れていくために、彼らをホテルの外で待っている時に警察に連行された。彼らは二人のホテル管理職の目の前で準警視に殴られた。警察に26時間拘留された後に釈放された。

2003年に、国連機関であるILO(国際労働機関)は、IUFの申立に回答して、ホテル経営者と地方当局は、組合権の深刻な侵害を行ったと確定した。ILOは、政府に警察の拘留と組合員に対する暴力と嫌がらせの事件を徹底的に調査して報告するように指図した。また、不当に解雇された組合員と役員を職場復帰させるように要請した。今日まで、パキスタン政府は、この決定に遵っていない。職場復帰も独立の調査もおこなわれていない。

経営者は、組合費のチェックオフを廃止し、御用組合を発起した。これは成功せず、労働者は、定期的に組合費を集め続けている。パール・コンチネンタル・カラチ労組の支援はパキスタンの労働運動全体、民主市民社会の間で伸びてきた。毎年行われるパールコンチネンタル労働者の『正義のマーチ』は、労働組合、政治団体、専門職団体、NGOなどの活動家といった広範囲の人々を集めてきた。パール・コンチネンタル・カラチ労組は、2005年に結成された全国連合である、IUF加盟のパキスタンホテル・レストラン・クラブ観光ケータリング関連労連から強力な支援を得ている。

パキスタンの最近の選挙と新しい労働大臣の任命に続き、組合は、ホテル内外の定期的な行動と闘争に焦点をあてる大きな集会を通じてキャンペーンを強化することを決定した。7月29日に、解雇された労働者と組合役員がホテルの外を穏やかにデモしたが、これを警察が襲撃し、労働者を拘留した。1時間以内にパール・コンチネンタル労働者連帯委員会からの組合員と支援者が警察の外で抗議を行い、拘留された活動家は、釈放された。何百名もの組合員と支援者は、8月7日にホテルの外で座り込みを行い、解雇された労働者が職場復帰し、全面的な組合承認が達成されるまで定期的にこれを行うことを誓った。組合は、ベルギー領事館、他のハシューグループ企業でもデモを予定しており、解雇された労働者は、ホテルの外での毎日、寝ずの番を続ける。パキスタンで、組合は、政府と国際ビジネス、市民団体、NGO団体に対してこのホテルを使わないように要請している。

パールコンチネンタルの勇気ある労働者を支援しよう!

労働組合は、適当であればナショナルセンターを通じて、以下を行おう。
  • 貴国政府にあらゆる機会にあらゆる場所でパキスタン政府にこの件を提起するよう要請する。

  • 貴国であなたが使う又はコンタクトのある旅行代理店にこの争議を伝えよう。宿泊やイベントは他でするように要請する。

  • 貴国政府が参加するパキスタンでの政府・国際機関の開催会議を他の場所にするよう要請する。

  • この争議を、労働者の忍耐と連帯の顕著な例として知らしめる。


組合員、役員、民主権および労働組合権の支持者は、 ここをクリックして、労働大臣とホテルのオーナー宛のメッセージを送ろう。メッセージは、ファックスでも送ってほしい。ファックス番号は、この記事とリンクしているキャンペーンページに掲載。メッセージの写しは、自動的に組合とIUF書記局に送付される。

連帯と支援に感謝します。