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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


家事労働者のILO闘争、第一ラウンド勝利

Posted to the IUF website 30-Jun-2010





拘束力を持つ国際基準を通して権利と承認を闘う家事労働者は、今年のジュネーブでのILO総会の第1ラウンドで重要な勝利を手にした。6月4日、61カ国の政府が勧告付き条約に賛成投票を行った。勧告のみに投票したのは14カ国だった。

世界の何百万もの家事労働者にとってこの最初の勝利は、修正案に関する、特に、将来の基準の内容と範囲を相当弱体化しようとする使用者グループから寄せられた修正案に関する厳しい10日間の交渉の後で得られたものである。家事労働者の重要な経済的貢献を認めると主張しながら、使用者は、高基準がこの労働者グループの雇用機会を削減するだろうといかにも使用者らしい発言をした。この議論は、家事労働者が国内法令で保護され、労働協約が存在するブラジル、ウルグアイ、南アフリカを含む国の政府に反駁された。

労働者グループとアフリカ、オーストラリア、ラテンアメリカ、米国政府は、特に結語案の中の重要な条項を維持するだけでなく、最低就労年齢・児童労働と民間職業紹介所の義務と責任を含む重要な分野でさらに保護強化につながるいくつかの修正の導入に成功した。

最初の討議で相当進展したものの、2011年の第2の最終討論に多くの挑戦が残っている。社会保護、労働時間、安全衛生、労働監督に関する家事労働者とその他のセクターの労働者の均等処遇の原則は、確立にはまだ遠い。欧州連合の加盟国も含む世界で最も豊かな国々のいくつかでもそうである。

来年の討議の準備のために、国際家事労働者ネットワークはこの問題に関して関連諸国そして関連地域の当局から強力な支援を動員しなければならない。また、家事労働者の労働条件、生活水準に関する意識向上とこれらを向上させる手段に関する文書を強化する必要がある。

労働者グループのスポークスパーソン、ハリマ・ヤコブは、冒頭発言で家事労働者に関するILO三者構成委員会に対し、その歴史的な課題は、「皆のためのディーセントワーク」をスローガンから家事労働者全員の現実とすることだと述べた。国際家事労働者ネットワークとそのメンバーは、皆のための均等の権利を闘うために今まで以上の準備をして来年の交渉に戻ってくる。

家事労働者に関するILO三者構成委員会の報告書と結語はILOウェブサイトで入手可能。世界の家事労働者組織からの情報や定期的な更新は、Respect and Rights for Domestic Workers ウェブサイトへ。