IUF logo; clicking here returns you to the home page.
IUF
Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


スミスフィールド、組合権のキャンペーン世界的に広がる

Posted to the IUF website 10-Aug-2003





合同食品商業労組(UFCW)は新しいキャンペーンを打ち上げた。Witness:Justice@Smithfieldは、宗教、市民権、コミュニティ、そして労働の分野の活動家が合同で、ノース・キャロライナ、タール・ヒールのスミスフィールド工場の労働組合権の攻撃について小売業者および顧客に警告するものである。

スミスフィールド・フーズは、ヴァージニア、スミスフィールドに本拠を置くが、世界で最大の食肉用豚生産者かつ豚肉加工業者である。タール・ヒール工場だけで、スミスフィールドの従業員は毎日3万2千頭の豚を屠殺している。これは8時間の1交替勤当たり1万6千頭、1時間当たり2千頭、1分当たり33頭、2秒に1頭という割合である。

6000名の男女がこの工場で働いている。会社の推定によると、年間の転職率は100%である。これは毎年、6000名が雇用され、そして6000名が退職するということを意味する。

スミスフィールドに関する詳細な背景情報はUFCWのホームページの ここをクリック。

1997年、スミスフィールドはUFCWの組織化行動を阻止するために大規模で、組織立ったかつ違法なキャンペーンを行った。

タール・ヒールの労働者の60%がラテン系であると推定されている。そして残りはアフリカ系アメリカ人である。この工場は最近のニューヨークタイムズの連載記事の『いかにアメリカで人種が存在するか』で特集された。記者はいかに経営側が人種による労働者の分断を作り上げこれを利用するかを記事にしている。

スミスフィールドは労働者の分断のために意図的に人種間の緊張をあおっていた。工場の元スーパーバイザーは、『スミスフィールドは黒人労働者は屠殺部門、ラテン系は切断及び転換部門と工場内で事実上黒人従業員とラテン系従業員を分けていた。黒人労働者はラテン系に替えられていった。というのは黒人はもっと組合志向が強かったためだ。』と証言している。 この証言の詳細は、 ここをクリック。

スミスフィールドはまた『Aチーム』のスポンサーとなっている。これはスミスフィールドに金をもらい仕事仲間の監視や組合に反対するキャンペーンを行う労働者たちである。

2000年12月、全国労働関係局の行政法審判官はスミスフィールドの連邦法のはなはだしい侵害に対し途方もない400ページを超える判決を出した。スミスフィールドが票読みの際に暴力を煽動するために法の執行部門と共謀したと判決した。

全国労働関係局の審判官の判決は同社の目に余る労働法の無視振りを文書に記している。審判官は同社の証人が判決を通じて法廷での宣誓の下に偽証したことをまたスミスフィールドのマネージャーが組合支援者を身体的な脅威や暴行を加えるために地元の郡保安官部門と共謀したと判決している。

組合キャンペーンの間にスミスフィールド・フーズが市民権を侵害したことに対する最近の判決は、票読みが行われた後、人種差別のスローガンを叫ぶ工場の警備人に暴行を振るわれたために怪我を負ったことで一名の元従業員とUFCWの代表に補償が認められた。

それに対し、タール・ヒールの6000名の労働者は今だに発言権を持たず、自分たちを代表する組合を持たない。従って会社による虐待的な行為に対して、保護されていない。スミスフィールドは組合を承認し、交渉をおこなうように判決を受けたが、これを拒否している。これは組合に組織化しようとするアメリカ労働者の権利を組織立って拒否する典型的な状況である。

スミスフィールドは、ポーランド、フランス、ブラジル、メキシコに大きく事業を展開し、その存在をグローバルなものに確立するために努力している。これは確実に組合に激しい敵対関係を生じるだろう。

The Witness: Justice@Smithfield CampaignはIUFが支援している。2002年9月のIUFグローバル食肉会議 で討議された。このキャンペーンに関する情報は特別サイトJustice at Smithfieldへ。