Home

不安定X3:クラフトのオレオビスケットとウエハースの下に何層もの不安定雇用が

23.07.11 News
印刷用ページ

 

クラフトフーズがインド市場に大々的に参入しているが、その名高いオレオビスケットとウエハースは、三層から成る不安定雇用で生産されている。外注生産(第三者製造)、臨時雇用、雇用契約なし、。。。。。

オレオビスケットとウエハースは、以前はインドに輸入され、14個入りビスケットの価格は50ルピー(1.11ドル、0.78ユーロ)だった。今では、現地製造のオレオビスケットがこの半分以下の値段で市場に出されている。14個入りが20ルピー(0.45ドル、0.31ユーロ)で、それより小さなパッケージ(3個入り5ルピー、7個入り10ルピー)が、現地ブランドと競争するために出されている。キャドバリーが買収された後、オレオブランドの流通は、インド・キャドバリーに移行した。クラフトフーズのオレオは、今や、インドでは主要ブランドで、精力的にマーケットシェアを伸ばしている。

しかしこの成長の背後にある事実は、クラフトフーズはインドに製造のオペレーションを持たないということだ。(昨年のテイクオーバーで買収された5つのキャドバリーインド工場のみが会社所有である)オレオウエハースは3層の不安定雇用を通じて製造されている。外注生産(第3者製造)、非正規雇用、雇用契約なしである。

北部の州、パンジャブのPhillore-Ludhianaのベクトーフードスペシャルティズ工場では、720名の労働者がクラフトフーズのオレオビスケットを製造している。720名のうち、625名が直接雇用の非正規労働者で(男性500名、女性125名)60名が契約労働者で、35名が常用労働者である。これは全体のたったの5%である。

 

スーパーバイザーに仕事に来るなと口頭で言われ、解雇された非正規労働者Pが、IUFの支援するパンジャブ州食品労組フォーラムの議長ラジワント・シン(右)と話す。今もベクトーフーズで働く非正規労働者(中央)の正体は、発覚した時の影響を避けるために隠している。

625名の臨時労働者は、雇用契約を持たず、最小12時間の交代勤務で(工場は週7日1日24時間操業で2交代勤務)彼らの平均賃金は一月3200ルピーで(71.40ドル、49.80ユーロ)これはパンジャブ州の最低賃金*より17%低い。95%の不安定雇用と法定最低賃金を下回る賃金の外注生産が、なぜオレオビスケットとウエハースが、輸入製品価格の40%で、そして3個入りビスケットがたったの5ルピー(0.11米ドル、0.08ユーロ)で売られているのかを説明する。

ベクトーフーズは、過度の労働の柔軟性を実施し、労働者を思うままに処分する。契約を持たずに労働者は、常用雇用の合法な権利を主張することはできない。(法律では、240日間の継続雇用で自動的に常用雇用の権利を確保する)もっと重要なことは、クラフトフーズは、使用者責任を回避することができる。責任のギャップを三重にしている。

ベクトーフーズスペシャルティーズは、自社ブランドのビスケット、クレミカと香辛料、ソースも製造する。インドで6工場を操業し、2500名の労働者を雇用している。クラフトフーズのブランド製造に加え、マクドナルドなどのインドで操業する大手多国籍企業に製品の供給を行っている。

-----------------------------------

*州最低賃金は、一日147.73ルピー、一月26日間に基づき一月3840ルピーである。