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アジアンフードワーカー:パールコンチネンタル・ホテル労働者がついに復職し、10年で初めての賃金を得る---

21.12.11 story
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パキスタンの5ツ星ホテル、パールコンチネンタルでおよそ10年前に非正規労働者の権利を守る闘いが始まり、組合つぶしと19名の組合役員及び組合員が不当解雇されたが、ようやく不当解雇された労働者たちが復職を果たし、賃金の支払いが開始された。

 

200111月、パールコンチネンタル・ホテル労働組合が非正規労働者の大量解雇に反対したことを受け、経営は次々に組合に対し悪質な攻撃を開始した。その中には組合役員に対する虚偽の罪も含まれていた。これらは後に高等裁判所により棄却されたが、20021月に組合のグラム・メブーブ書記長をはじめバシール・フセイン共同書記と他18名の解雇に利用された。

 

パールコンチネンタル・ホテル労働組合はIUF加盟組織であるパキスタン・レストラン・クラブ観光ケータリング関連労働組合(PHRCTCAWF)に加盟しており、長年にわたり抗議集会をはじめ記者会見、抗議文送付、長期の及ぶ法廷闘争を繰り広げてきた。その間国際的な連帯行動に支えられてきた。20102月には新たに4名の組合役員・組合員が解雇されたのを受け、200名の組合員がホテルの地下階を26日間占拠した。そして4名の労働者は復職することができた。

 

20112月、シンド労働裁判所はようやく2002年に不当解雇された19名の組合役員および組合員の復職を命じた。ホテルの経営陣は控訴し、彼らがホテルに入ることを拒否しているが、復職を果たした労働者に賃金を支払う義務は負う。これらはこの10年で初めて彼らが受け取る賃金である。

 

この10年、組合は、不安定労働者の権利に関する当初の要請を維持し続けた。2001年に経営が大量解雇した非正規労働者たちは、この間正規雇用を獲得し、組合に加入した。

 

バリ島で開かれた第12IUFアジア太平洋地域総会で、パールコンチネンタル・ホテル労働組合のグラム・メブーブ書記長は、この10年間支援の手を差し伸べてくれた世界中のIUFメンバーに謝意を表した。IUFアジア太平洋地域のマ・ウェイ・ピン地域書記は、この闘争は地域が経験した最も果敢で断固たる闘いの一つであると述べた。

 

地域総会でグラム・メブーブ書記長とマ地域書記

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