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トルコ:コカ・コーラとコカ・コーラ・イセチェックは、主要サプライヤーの人権侵害に関する重大な試験に落第

18.07.13 Urgent Action
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トルコのクラウン・ベブカン社の労働者は、自ら選択する組合に自由に加入する権利と、組合に代表される権利を、否定され続けている。クラウン・ベブカンは、トルコおよび国際的なコカ・コーラのボトラー、コカ・コーラ・イセチェック(CCI)の主要な缶サプライヤーである。同社は、地方労働裁判所が労組は過半数を代表すると正式に承認したにもかかわらず、労組の邪魔をし続けている。CCIもコカ・コーラ・カンパニーのどちらも、この典型的な人権の「正義の先送りと否定」状況を変えるために、この主要サプライヤーに対して両社が持つ影響力を行使する意志、あるいは能力がまったくないようである。

コカ・コーラカンパニーとCCIにメッセージを送るには、ここをクリック

我々の姉妹グローバル労連、インダストリオールのメンバーであるBirlesik Metal-Is(全トルコ鉄鋼労組)がクラウン・ベブカンの二つの工場を組織化してからおよそ2年経ち、201211月には労働省に交渉労組として承認された。この労働省の決定に対し、クラウン・ベブカン社は地方労働裁判所に異議の申し立てを行った。その後、労働裁判所は労働省の決定を支持した。これを受けクラウン・ベブカン社は、国際的に承認された組合と団体交渉の人権をこれらの労働者に否定し続けるためだけに、費用も高く長引くであろう複雑な法的措置を始めることを選択した。

20126月の初めに地方裁判所は、Birlesik Metal-Isがクラウン・ベブカンの労働者を代表して交渉できるよう、必要な身分を与えた。公聴会は、組合がメンバーシップの基準要件を十分満たすという労働省任命の専門家による審査結果を認めた。しかしクラウン・ベブカンは、労働者がこの権利を手に入れるのを回避させようとやっきになり、最高裁判所に控訴を行った。

ここに至るまでには、クラウン・ベブカンによる組合の権利に対する抑圧が背景にある。20121月、組合が団体交渉を開始しようと手続きすると、経営者は対抗し、労働者に対し組合に加入するならば会社を辞めなければならないと、脅迫まで行った。

CCIIUFとの話の中で、労働者が組織化活動中にクラウン・ベブカンが結社の自由の重大な侵害を犯したことが彼らの監査で判明したと、口頭で認めさえした。

コカ・コーラ・カンパニーとトルコのボトラー、コカ・コーラ・イセチェックは、彼らのサプライチェーンの人権に対する行動に関して、高度な注意と責任を維持すると主張している。クラウン・ベブカンは、国際的にも地元でも、コカ・コーラ製品用の缶製造業者として主要サプライヤーである。

さらにコカ・コーラ・カンパニーはサプライヤー原則の中で、彼らのサプライヤーが結社の自由と団体交渉を尊重するべきだと主張している。そして従業員が合法上承認された労組によって代表されるところでは、自由に選択された代表あるいはその労働者と建設的な対話を確立し、これらの代表と誠実に交渉するよう、サプライヤーに明確に指示している。

トルコのクラウン・ベブカンの件は、コカ・コーラ・イセチェックとコカ・コーラ・カンパニー双方のサプライヤー・ガイドラインの誠実な実施、および『国連ビジネスと人権に関する指導原則』と『多国籍企業に関するOECDガイドライン』の順守に関して、ただならぬ疑念を抱かせるものだ。

今、行動を-コカ・コーラカンパニーとコカ・コーライセチェックにメッセージを送ろう。そしてクラウン・ベブカンがトルコの従業員の人権を、特に結社の自由と団体交渉に関する人権を尊重することを確実にするために、この大手缶サプライヤーに直接介入する義務を果たすよう、訴えよう。