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フェレロ社の“キンダー・ジョイ”を製造するインドの女性不安定労働者にとって、ジョイ(喜び)など全くない

18.04.14 News
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Ferreroprotest

フェレロ社のキンダー・ジョイ及びティックタックを製造する12,500万米ドルを投資したインドの最新鋭工場では、1,400人以上の不安定労働者を最低賃金で搾取している。イタリアに本社を置く同族企業フェレロ社は、ヌテラ、フェレロ・ロシェ、キンダー、ティックタック、ハヌタ、その他の製造のために世界で20,000人以上を雇用している。

2011年、フェレロ社が100%所有の子会社イムソファ・マニュファクチャリングを通じてこのバラマティ工場を開設した時、グループのジォヴァニ・フェレロCEOは、「工場周辺の住民1,300人(その80%は女性)に雇用を与える」と宣言した。

フェレロ社が直接雇用する正規労働者はわずか378人で、残りの1,400人は派遣会社を介して雇われる、社会保障や医療保障のない最低賃金で非正規労働者だという説明は、同社からなかった。貧困賃金で雇われている不安定労働者の900人以上(65%)は女性である。

労働者の多くは遠い所から工場へ通勤している。送迎は正規労働者のみに提供されている一方、非正規労働者は通りすがりの車に乗せてもらうために、日の出前、日没後何時間も道路わきで立っていなければならない。これは、女性労働者がセクハラや暴力に晒される非常に危険な行為である。

イムソファ・マニュファクチャリング従業員組合は、女性労働者の安全改善、賃金の差別撤廃及び平等な送迎待遇を求めて、2年間闘ってきた。組合が2012年に団体交渉要請を提起したところ、経営は誠意ある交渉を拒否した。会合が32回開かれたが全く進展はなく、経営は労働者数を減らすと脅した。

2年近く経営から交渉を拒まれてきたため、組合は2014325日、一連の大規模会合と抗議活動を開始した。経営からの嫌がらせや脅迫に拘わらず、抗議活動は継続する。