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民主主義に対する複数の脅威

15.01.15 Editorial
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Journalists

シャルリー・エブド週刊紙とキャッシャー食料品店の買い物客を襲った関連するテロ攻撃の犠牲者に連帯を示すため、111日、フランス各地で何百万人もの市民がデモを行った。組合組織は組合員と市民に対し、自由・平等・友愛の「共和主義の価値観」を支持する集会を呼びかけ、それは明確に示された。このような攻撃に直面し、これらは的確なスローガンである。如何なるテロ行為も、労働運動の民主的価値観に対する真っ向からの攻撃である。

何百人もが「わたしはシャルリー」のスローガンの下行進し、「国境なき記者団」の事務局長はパリのデモ行進に海外から駆け付けた多くの政治リーダーたちの参加者に次のようにコメントした。「我々は、世界全体がシャルリーであることを忘れず、我々のシャルリー・エブドとの連帯を表明しなければならない。ジャーナリストを黙殺する国家の代表らが、彼らの国際イメージを向上させるためにこの溢れ出す感情を利用し、その後自国に戻って弾圧的政策を継続することは容認できない」。

パリに代表を送り込んだ多くの国も、市民・政治的・社会的権利に関わるあらゆる問題で負の経歴を同様に持つことも、同事務局長は言及したかもしれない。我々は他のシャルリーを忘れてはいけないし、他のテロ行為の犠牲者も忘れてはいけない。パリでテロ行為が起きた前の週に、北ナイジェリアでテロリストによって推定2000人の市民が殺害された。パリに集まった国際メディアや「世界のリーダーたち」は、その事にほとんど注意を払わなかった。

テロ行為は間違いなく増加しており、より高度な技術を効果的に用い、彼らの要求と致死の可能性を強化している。また組織化された人種差別並びに外国人嫌いも拡大している。双方と確固として闘わなければならないが、ブッシュ前大統領の悲惨な「テロとの戦い」の繰り返しや、監視状況のさらなる強化になってはならない。自由・平等・友愛の「共和主義の価値観」を守るため、我々は世界の多くで意味を失っているそれらの意義を復活させなければならない。民主主義を弱体化させ大規模に貧困や不平等を作る現状を背景に「団結」しても、狂信と不寛容を打ち負かすことはできない。世界のリーダーたちが何十年にもわたり我々に言ってきた事に反して、現状維持に対する代替策は必ずあるし、真の自由と連帯を求めて闘う事で我々はそれを構築するのである。