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ゴールデン・ドッジズ報告書がマクドナルドの世界規模の税不正を暴く

21.05.15 News
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GoldenDodges IUF、国際公務労連(PSI)及び北米の国際サービス従業員組合(SEIU)の新報告書、「ゴールデン・ドッジズ」は、世界最大のファストフード且つ最大のフランチャイズ主宰者であるマクドナルドが、何億ドルもの税金を回避するため組織的に税制度を如何に悪用しているかを明らかにした。この報告書は、マクドナルドがフランチャイズ・システムを使って、海外の租税回避地に置く秘密の子会社のネットワークに低い税金の使用料支払金を流している詳細を述べている。租税回避地にある42ヵ所の支店や子会社(マクドナルドが昨年公表している11ヵ所よりはるかに多い)に現金を流すことで、同社は2009~2013年にヨーロッパの10億ユーロとオーストラリアの4億9700万豪ドルを含む18億米ドルの税金納付を回避した。この間、従業員13人のルクセンブルグの事業所は37億ユーロの収益を記録し、これに対し1,600万ユーロの税金しか支払っていない。

マクドナルドは競争力のカギは皮肉にも低賃金だと主張しているが、昨年組織全体で878億米ドルの売り上げを計上し、何億ドルもの税金を削減していると、IUFのロン・オズワルド書記長は同社を非難した。この報告書は、マクドナルドの税金対応をさらに深く調査するため、各国政府に必要なリソースを投じるよう要請している。
 
報告書はここから ダウンロードできる。