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アメリカのフィリップス・シーフード社のインドネシアにおける残忍な運営:蟹肉労働者は採用・解雇・外注をメールで受ける

17.11.15 Urgent Action
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LampungPhillipsMiniplants30102015アメリカ東海岸のシーフードのチェーンレストランや空港及びカジノに店舗を持つほか、加工シーフード製品を販売するフィリップス・シーフードは、インドネシアの蟹肉のために残忍な搾取と使い捨て労働に依存している。インドネシアのランプンのフィリップス・シーフード蟹肉工場で働く労働者のほとんどが女性で、その60%は正規雇用ではない。彼女らは常に待機の状態に置かれ、いつメールで呼び出されるか、あるいは仕事が回って来るかどうか全くわからない。ここからフィリップス・シーフードにメッセージを送ろう!

今年の始め、その多くが勤続15年の205名の労働者たちが、もはや工場で必要とされていないとメールを受け取った。その後そのほとんどの雇用は「ミニ工場」に外注された。「ミニ工場」とは、森林の中の孤立した民家のことで、彼らはフィリップスの直接監督の下で働くが、以前労働者が工場で行っていた同じ仕事を、半分あるいはそれ以下のわずかな出来高日当しか支払われない。

最近までフィリップスには正規労働者が一人もいなかった。IUF加盟組合が勤続年数の長い労働者を正規雇用で契約するよう交渉し始めたが、そのために経営の反発に直面している。フィリップスがメールで205名の非正規労働者を解雇した後、およそ50名が組合員にならないことを条件に(非正規として)仕事に順次戻ることを許された。残りの労働者たちはメールを受け取ったときにミニ工場で働く。

ミニ工場で働く労働者たちは蟹肉を手で取り出す際、絶えず切り傷や傷口に苦しんでいる。「ミニ工場」はインフォーマル・セクターの違法操業なため、労働者たちは従業員として認識されておらず、労災保険もない。彼らは作業中に手の切り傷を洗う消毒剤を与えられている。重度の皮膚疾患やアレルギーがある労働者たちは、症状が改善するまで仕事に呼ばれない。

IUF加盟組織のランプン食品労連とIUFの支援を受けながら、労働者たちはこの残忍な扱いに抵抗している。彼らは会社に、今年始めに不当解雇された155名の非正規労働者を復職させ、ミニ工場への外注化を止め、容認できる安全衛生の状態にある工場へ作業を戻し、雇用と持続可能な仕事に関して組合と誠意ある交渉に入ることを、要請している。

彼らの争議を支援しよう!ここからフィリップス・シーフードにメッセージを送ろう!

LampungPhillipsSeafood30102015

 1030日にランプン食品労連は労働省の前で130名の女性労働者を率いてデモを行い、危険な「ミニ工場」を閉鎖させ、安全な工場へ作業を移し、解雇された非正規労働者を復職させ、誠意ある交渉を後押しするよう政府に要請した。