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インドネシア発:コカ・コーラボトラーによる独立組合つぶし

18.04.17 Urgent Action
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20153月、ジャカルタのコカ・コーラ社労働者は、ジャワの中心地にて独立組合SBCCDを組織し、5月に正式登録された。これを受け経営は、組合員への嫌がらせと組合役員に対する懲戒処分で対応した。労組委員長のアトラ・ナルワント氏は2015630日に出勤停止の通知を受けた。この行為は、甚だしい法律違反である。同年12月には、現地の労働局は直ちに復職をさせるよう要請をした。しかしコカ・コーラ社の経営はこれを拒否し、組合つぶしで有名な法律事務所に依頼をし、この案件を上級産業裁判所に起訴した。結果2016105日、裁判所の判決により委員長は解雇を命じられた。現地の経営は、労働組合による団体交渉の要請に応じず、ナルワント氏は選出された現役の労使委員長であるにも関わらず、労使会議への参加を禁じている。

 

アマティルの経営は、201611月に(西ジャワの)バウェン工場の労働者が独立組合SBMCCを組織した際にも、同様の残忍な行為で反応していた。同組合は201729日に法的に登録され、218日には初の総会を開催し、この場でラトフィ・アリヤント氏を会長に選出した。そのわずか3日後、同氏は170マイル(約274 km)離れた職場へと異動を命じられた。更にその3日後には、初回を飛ばしていきなり2回目の警告通知がアリアント氏の元に届いた。そして316日には、41日付での解雇通知を受け取った。

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IUFはこれまでも、アマティル全社および米国コカ・コーラ本社に対し、一連の反組合の露骨な騒動の取り締まりを徹底するよう数回に及んで要請してきた。しかしどちらからも前向きな対応は得られていない。

 コカ・コーラ社アマティルは、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、パプア・ニューギニア、フィジ―とサモア諸島における、唯一のボトラー会社である。米国に本社をかまえるコカ・コーラ社は、コカ・コーラ・アマティルの株29%を保有し、同社のブランド著作権をアマティルへ提供し、専売権も付与している。コカ・コーラ社は、同社の組織で起きている実態に責任を持つべきである。

 

米国コカ・コーラ本社にメッセージを送ろう。解雇された2名の組合役員を直ちに復職させ、組合役員に対する侵害や中傷行為を止めるよう訴え、最終的には、IUFと連携している独立したインドネシアの民主的な組合との誠実な団体交渉を要請するには、ここをクリック