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オーストリアのグリホサート禁止令を守れ!

31.10.19 Urgent Action
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7月、オーストリア議会下院は、有毒な除草剤グリホサート使用の全面的な禁止を評決した。この法律は、2020年1月1日に施行される予定であるが、ひとつ問題がある。EUの規制の下で、欧州委員会と加盟国は11月19日まで禁止に関する「コメント」をする必要がある。グリホサートをベースとする「ラウンドアップ」のメーカーであるバイエルやモンサントは、新しい法律を覆そうと農薬のロビイストと協力している。評決の直後、同社は禁止への反対を表明し、「我々は欧州委員会にこの決定を批判的に再考してもらいたいと思っている。なぜなら、これは法的および手続き上必要な要件や、科学的根拠と矛盾する可能性があるからだ。」と訴えた。

モンサントは、 グリホサートがおそらくヒトに対して発がん性がある (従ってEUの農薬法の下では違法である)ということを発見した、世界保健機関の国際がん研究機関による2015年の報告を受けて、ロビー活動に全精力を注いできた。グリホサートの承認は、その毒性を示す証拠が次々と挙がり、EU域内や世界で 「規制の虜」の度合いを示した文書も続々と暴露されている にも関わらず、2017年にさらに5年間更新された。

オーストリアの禁止令は、複数の政党にまたがる労働組合や小規模農家の組織から、幅広く支持された。社会民主党のパメラ・レンディ・ワグナーは「残留農薬の発癌性作用の科学的証拠は増加している。この毒を私たちの環境から撲滅することは私たちの責任である。」と述べた。2017年の再承認に反対したIUFのオーストリアの加盟組織PRO-GEは、禁止を支持している。グリホサートの使用を止めるためにEU加盟国による初の実質的な動きを守ることは不可欠である。

 

欧州の市民も法律についてコメントできる。活動家は、オーストリアのグリホサート禁止を支持する請願を開始した。 - ここをクリックしてサインオンし、 欧州委員会にオーストリアの禁止を支持するように伝えよう。 請願書は、フランス語、ドイツ語、スペイン語もある。