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バングラデシュ:農家や農業労働者は遺伝子組み換え米の商業的販売を阻止するために闘い続けている

01.11.19 News
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IUF加盟のバングラデシュ農業農場労働連盟(BAFLF)と全国女性農家労働者協会(NWFA)は、2019年10月17日にダッカのナショナル・プレス・クラブで共にパブリック・ミーティングを開催し、政府に遺伝子組み換え「ゴールデン・ライス」の商業的販売認可の決定を撤回するよう要求した。 2019年2月、農務大臣は、 ゴールデンライスの商業栽培 を「3か月以内」に開始できると発表した。現在、この決定は環境省の承認待ちである。

現在チェムチャイナが所有する、スイスに本社を構えるシンジェンタがゴールデン・ライスの権利を所有している。国際米研究所とビル&メリンダ・ゲイツ財団によってビタミンA欠乏症の解決策として推進されたゴールデン・ライスには、実際にはベータカロチンがほとんど含まれていない上、受益者と考えられている労働者には手が出ない厳格な条件の下でもほんのわずかしか残らない。炊いたゴールデン・ライス4キログラムに含まれるビタミンAはわずか一本の人参と同じである。ビタミンA欠乏症の原因は、貧困と多様な食事へのアクセスの欠如である。栽培のために環境に放たれると、遺伝子組み換え米は生物多様性に対する強力な脅威となる。


BAFLFとNWFAは、ゴールデン・ライスの商業的販売と遺伝子組み換えBTブリンジャル(ナス)の栽培を禁止し、厳格なバイオ・セーフティ法を導入し、昔からある種子を保存する農家を支援し、農業生態学を促進するという政府への要請を再確認した。