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クラフトまたも約束破棄、今回はスペインで

27 April 2011 News
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クラフトブランドの製品の生産に従事する約160名のスペイン労働者は、失業の危険に瀕しており、増加する元クラフト労働者の列に加わるかもしれない。

 2008

年に、クラフトはスペイン、メノルカ島マオンにあるエル・カセリオ工場の閉鎖を発表した。スペインのIUF加盟の食品労組、アグロアリメンタリアCC.OOによると、この閉鎖により、本工場の163名の従業員の雇用喪失だけでなく、メノルカ島の経済と環境に影響が及ぶことになる。その一方で、工場を売却し、生産を維持することによって、雇用と約300所帯の生計、酪農場、農村の雇用と伝統が守られるだろう。

 

しかし、クラフトは、しっかりした買い手が見つからないと頑固に主張し続けた。しかし、政府が経営者にマオン労働者の人員整理手続きを承認する条件が満たされていないと告げたために工場閉鎖の選択肢は、その魅力を失った。

組合が活発なキャンペーンを行い、これを政府と市民社会(上記の牛乳生産業者も含め)が支援したために、クラフトは、最終的に買い手をみつけた。食品、飲料、小売、ホテル部門の子会社を持つ家族所有の複合企業、ヌエバ・ルマサ・グループで、クラフト経営陣は、この会社はしっかりした事業計画を持っていると言った。

 2009年7月1日に、会社の所有権が譲渡された。同日にクラフトと新オーナー、ケセリア・メノルキナ・ヌエバ・ルマサの間で交渉された3年間の共同製造契約が実施された。

 

この操作により、クラフトは労働者への賠償金支払いを回避し、一方で、ブランド製品の販売から上がる収入を確保した。

 

現在、ヌエバ・ルマサは破産し、不正行為の取調べを受けている。クラフトは、しっかりした買い手を見つける上で必要とされる注意義務にはなはだしく欠けていたのか、または、メノルカ島の人々と自社の従業員に対し、非常に不正直であったかのどちらかだ。

会社の譲渡から1年も立たずに、賃金遅滞とサプライヤーに対する支払い遅滞が起こり、困難な状況が明らかになってきた。2011年1月までには、グループ企業全体で最長2ヶ月間の支払いが高じた。3月半ばには、サプライヤーが原料の配達を止めたためにケセリア・メノルキナの労働者は、1週間の休みを取った。ヌエバ・ルマサは、メノルカの事業全部に会社更生法を申請したが、4月5日に裁判所が介入し、会社の管理を引き継いだ。

 ヌエバ・ルマサは、ケセリア・メノルキナでしっかりした事業計画を持っていなかったことをはっきりと証明した。工場は、原材料不足では運営できない。労働者は賃金を払われておらず、仕事と社会保護を失う深刻な危機に瀕している。

 

こんな時にクラフトは何をしているのか?クラフトフーズは、新規の注文を停止し、ヌエバ・ルマサは、共同製造契約の遵守怠慢であると訴えて、すでに不安定な工場と労働者の将来をさらに悪化させている。この工場の生産の約40%は、クラフトフーズ製品である。

 IUF

は、スペインの食品労組、アグロアリメンタリアCC.OOと共に、会社がコミットメントを守らないことに関して、不愉快な質問に回答するように要求している。工場売却の何ヶ月も前からスペインの金融関係者の間に流れていたヌエバ・ルマサの信用力を疑問視する声について本当に何も知らなかったのだろうか?あるいはクラフトは全く注意もせずに、従業員、マオンの地域社会、政府当局に対して、歴史のあるエル・カセリオ工場はしっかりした事業計画を有すると軽率に発言したのだろうか?

 

クラフトは英国サマデルのキャドバリー工場で使ったと同じごまかし戦術を再び使っているようだ。サマデルの工場はクラフトが舞台に登場する前から閉鎖の候補に上がっていた。クラフトは工場操業を継続するつもりとほのめかして、人々の希望と期待を膨らませ、買収の承認を得た。しかし、買収するやいなや全ての事実を把握していなかったが、サマデル工場の生産を受け入れる予定のポーランドに建設中の工場がほぼ完成するところであり、後戻りはできないと言った。

 

南アフリカでは、クラフトはキャドバリー買収で大きな雇用喪失はないと断言して、規制当局から買収の承認を得たが、今やポートエリザベスキャドバリー工場で400名の雇用を削減しようとしている。

 

スペインの労働者は、今、南アフリカと英国の労働者に加わり、アイリーン・ローゼンフェルドに労働者の権利の尊重と保護を要求している。アグロアリメンタリアCC.OOは、IUFと共に工場と労働者の将来を話し合う会合を求めている。