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パキスタンのモンデリーズの労働者、24時間交代勤務後に死亡、医療給付が否定される

24.06.13 News
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バルチスタン、ハブのモンデリーズ工場の労働者は、12時間勤務に2回連続してついた後、帰宅準備中に事故に会い死亡した。ムハマッド・ゾハイブさん19歳は、6月5日、帰宅の準備をしていたところ致命傷を負った。彼は疲労で倒れそうになっていたが、工場の門の外で、労働者を工場に運ぶ小型トラックが突然バックして、轢かれたものである。

工場は、手当てを必要とする負傷した労働者の治療や搬送の手立てがなく、救急車も持っていない。ゾハイブさんは民間医療センターに運ばれ、そこで応急処置を受けたが、医療保険がなかったために適切な治療は施されなかった。その後、リヤリ総合病院に運ばれたが、ここで怪我のために亡くなった。

ムハマッド・ゾハイブさんは契約労働者だった。モンデリーズの10億ドルの強力なブランドのひとつを生産するこの工場に常用生産労働者はいない。この工場で、労働派遣会社HRSグローバルに雇用され、モンデリーズの担当者に監督される150名の不安定雇用労働者によって、Tangが製造されている。

ゾハイブさんを轢き、死亡事故を起こした小型トラックは、モンデリーズ工場が契約する民間輸送会社が所有、運営するもので、両シフトの労働者を工場に送迎する。小型トラックは労働者が乗り降りする工場の門の外側でゾハイブさんにぶつかった。

この工場は、それぞれのシフトで4時間の強制残業がある(8+4時間)12時間シフトが一日2回、年中無休で運営される。労働者は、しばしば2回目のシフトをするよう要求される。すなわち、24時間勤務で、最低限の食事休憩、お茶休憩だけである。ゾハイブさんは疲労困憊させる2回連続シフト後に小型トラックに轢かれ、怪我で死亡した。

ゾハイブさんは連続して4ヶ月間雇用されていたので、法律上、政府年金と医療・事故・死亡給付制度ESSIに自動登録される資格があった。しかし、事故が起こった時これらの義務制度に登録されていなかったので、医療保険を持っていなかった。

モンデリーズは、「我々の成功は毎日、世界中の有能かつ献身的で多様な10万人のモンデリーズ国際従業員に依存している。これら従業員を適切に処遇し、彼らに安全な職場を提供することは、正しいことで、長期の成功に欠かせないことである」と言っている。

ムハマッド・ゾハイブさんは、モンデリーズ制度の多くの労働者のように、モンデリーズのために製品と利益を作ってきたが、第三者に雇用されていた。彼は安全な職場の権利と無理のない作業スケジュールを否定されたのだ。