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韓国で政府の暴力を非難、企業の「自由貿易」取引に直面する農家の生活を守るよう要請

15.12.15 News
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MrBaek1

11月14日に組合、農民及び市民グループがソウルで行った大規模デモに対する警察の横暴な取締りの最中、69歳の農民バエク・ナムギさんは機動隊の放水車に顔を直撃され倒れた。警察は意識不明のバエクさんを救急車に運ぼうとしながら、抗議者たちへの攻撃は継続した。

抗議集会に対するこの暴力的抑圧を受け、複数の団体が「農民バエク・ナムギのため及び国家の暴力を非難する人民委員会」と言う同盟を結成した。IUFアジア太平洋組織もこの同盟に参加し、地域で連帯行動を準備した。

韓国カトリック農民運動(CCFM)の書記長であり、この委員会の共同議長のソン・イェオングジュンさんは次のように述べた:「国の暴力はバエク・ナムギさんだけでなく、我々全員にとっての問題です。だからこそ組合、市民社会団体、協同組合、さらに消費者団体もこの委員会に加わったのです。我々はパク大統領から正式な謝罪と責任者に対する処罰、そしてそのような国家の暴力を阻止するための制度改革を要請します」。

同委員会は、まだ意識不明で重篤なバエク・ナムギさんが入院しているソウル国立大学病院の前で座り込み抗議を行っていて、現在17日目に入る。国家の暴力を非難し、バエク・ナムギさんに対する連帯を表明する連帯活動が、カンボジア、タイ、ミャンマー、パキスタンを含む数か国で実施された。「我々の生活を脅かす新自由主義政策と企業の”自由貿易“体制に直面する農家及びその地域社会の権利を守るために、我々の共通の闘いにおいて、CCFMに連帯を強く表明したいと思います。そして我々の農民のための尊厳と自由を求めて闘うため連帯しながら共に立ち上がれるよう、バエク・ナムギさんが早く回復する事を祈ります」、とカンボジア農民地域社会連合の事務局長代行ケオ・チャンラ氏は述べた。

  AFFMsolidarity 
IUF加盟組織のミャンマー農業農民連合(AFFM)が、韓国政府に暴力を止めるよう要請し、バエク・ナムギさんの回復を祈り連帯を表明する連帯行動を実施。

Committeesitin17days

ソウル国立大学病院の前で抗議の座り込みをする「農民バエク・ナムギのため及び国家の暴力を非難する人民委員会」のメンバー