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ILO三者構成会議で派遣業者の攻撃阻止される

10.11.11 News
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10月18日から19日までジュネーブのILOで民間サービス部門のディーセントワークと雇用創出促進における民間職業仲介事業の役割に関する三者構成会議に組合、政府、民間職業仲介業者のロビイストが集まった。本会議では、コンセンサス項目の合意には至らなかった。派遣労働の破壊的な影響から労働者を擁護しようとする組合とマーケットシェア拡大活動にILOの協力を得ようとする派遣業者のロビイストとの溝が明確になったこの作業にとっては、驚く結果ではなかった。

大手国際仲介業者全国協会の代表は、彼らの議論を裏付けるために慎重に振付けられた使用者の証言のプログラムを発表した。これは、仲介業者の存在なしにはありえない雇用を創出している(その方法は説明されていない。政府が労働者を就労させる時、雇用創出したという主張はされない)こと、実際のところ、良く規制された派遣労働は、ますます派遣労働が取って代わる期限を定めない直接雇用より保護され、保障さえも与えること、派遣労働は直接雇用を弱体化したり、これに取って代わるものではなく、これを補完するものであること、ビジネスの成長は、ディーセントワークの成長を意味すること、ほとんどあらゆるセクターに存在する(したがって仲介業者が操業するすべてのセクターの団体交渉の相手である)のではなく自らのセクターを構成していること、三角形の雇用関係の本質にはなんら問題はないこと、したがって、一旦悪質業者が排除されれば、派遣労働は、労働者の権利と利害の保護に明らかな問題を生じないこと、彼らは従業員を公正処遇(均等処遇ではなく)していること、民間職業仲介事業者に関するILO条約181号(これは政府に操業に制限を加えることを可能にする)の批准で、ディーセントワークは確保されるというものだった。

厳格な時間制限とスケジュールのため、あいにく労働者グループは、すべての直接雇用が派遣労働に代わったら、ディーセントワークが増加し、労働者の権利の保護が改善するのかという質問をする時間がなかった。

労働者グループは、公式にはIUFUNIの代表で構成されていたが、派遣労働はあらゆるセクターであらゆる人々に影響を与えるため他のグローバルユニオンフェデレーションも自由に参加できた。また、世界中の労働組合活動家が派遣労働が賃金決定と労働条件の決定を蝕み、世界中の労働者がますます組合加入と真の使用者、すなわち仲介業者の顧客(使用企業)との雇用条件に関して効果的に交渉する能力を制限され、排除されているという証拠を上げた。労働者グループは、繰り返し、派遣労働における真の交渉は、使用企業と仲介業者の間で行われ、実際に真の団体交渉が排除されていると語った。労働者グループは、使用者、政府、ILOに対し、意味のある団体交渉には、これらの企業あるいはセクターの労働者を代表する組合と使用企業を加えた有意義な交渉関係が必要だと言った。

本会議(正式にはグローバル対話フォーラム)の議長、経験豊かなスイス外交官は、派遣雇用のすべての側面と労働者の権利の基礎となる典型的な問題として本来的に難しい三角形の雇用関係の本質に焦点をあてた。土壇場で、使用者は、結語の基礎として議長提案のコンセンサスと非コンセンサス項目の討議を拒否し、その代わりに、制限された、選択された項目が結語の唯一の項目だと主張した。そのために本会議では結論は作成されなかったが、労働者と仲介業者を分つ中核的な問題を確認するために非常に有益であった。また、この問題に関してILOが十分な活動をする必要があることも確認できた。政府からの発言も派遣労働の増加に関して少なくともいくつかの公共機関が共有する懸念を証明するものだった。

仲介業者は世界的なロビー活動を広げており、各国政府に拡張条件を容易にするためにロビー活動を続けているように、またILOに戻ってくる。彼らの最新の刊行物は彼らの協会Ciett労働者の選択の声と描写しているが、このお題目は2日間、繰り返し聞かれた。労働者はますます、派遣労働を選択するようになっており、したがって派遣業者は、明確な消費者の需要を満たしている。。。

組合は、あらゆる段階で、派遣労働の侵略を巻返すために組織化と団体交渉と派遣労働の範囲と期間を制限する政治的なメカニズムの獲得を通じて努力を進めている。本会議の労働者グループは、派遣労働は、ILOでセクターという拘束衣を取りはずされるべきで、あらゆるセクターの労働者と使用者が関わるところに置かれるべきと断固とした主張を行った。会議議長が言ったように、すべての参加者が加わるべきである。