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労働者の権利を弄ぶな!ソチ・オリンピックが開幕する中、IUFが労働者の権利の国際抗議キャンペーンに参加

03.03.14 News
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ジュネーブのロシア大使館の門前で60名が象徴的に口を縫合した姿で、ソチ・オリンピックの準備に関わった建設会社の労働者の権利の侵害や過酷な労働条件に抗議するデモを行った。

矛盾しているが、これはロシアの国家予算だけでなく、準備に携わった何千人もの移民労働者の家族にとっても、これまでのオリンピックの中で最も高額なオリンピックとなった。長時間労働や無休、劣悪な生活状況を強いられた労働者の多くは、最終的に解雇されたり、賃金未払いのまま帰国した。

ロシア人労働者の一人は必死の思いから、口を縫い合わせてしまった。そして抗議者たちは、「我々はみなローマン・クズネツォフだ!労働者の権利を弄ぶな“」と叫んだ。(注:ローマン・クズネツォフさんはソチの建設作業員だったが、過酷な労働条件や賃金未払いに抗議するため、自分の口を縫い合わせた)

オリンピックは全ての人々のための祝典であるべきなのに、60名の労働者は棺で帰宅することになり、彼らの家族にとってそれは葬儀になってしまった。このような悲しい人命の損失や、メガ・スポーツ・イベントで労働者の搾取がまかり通ることに、歯止めをかけなければならない」と、国際建設労連(BWI)のアムベット・ユーソン書記長は述べた。

集会では、「賃金の未払いに銅メダル、移民労働者の人身売買に銀メダル、60名の労働者の死亡に金メダルを授与する」と、ロシア当局に対する象徴的な表彰式が行われ、羞恥のメダル3個がソチに与えられた。参加者は、ロシアに労働政策を正すよう要請し、2018年に主催するワールドカップの準備の状況を変えるよう期待する文書を大使館に手渡した。