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グアテマラ:コカ・コーラ全工場の労働者を100%組織化

16.01.15 News
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グアテマラの労働者たちは、1980年代から続けられたIUFメンバーとザ・コカ・コーラ・カンパニー(TCCC)の争議の歴史を誇らしげに振り返った。最近まで同国にあるコカ・コーラ・ボトリング3工場のうち、コカ・コーラ・ラテンアメリカのボトラーFEMSAから安定した承認を得ていたのは1工場だけだった。他の2つの工場はシュット一族が所有・運営していて、そこの労働者たちは彼らの基本的権利を行使すると敵対と抑圧にあっていた。2つの工場のうちひとつには組合があったが常に圧力を受け、もう一つの方には組合がなかったが、労働者たちにメンバーシップを与えようとする努力はすべて経営の強い敵対にあった。

 

2005年にIUFがようやくTCCCの承認を確保した現行の国際交渉フォーラム(アトランタ・プロセス)で、IUF2008年、シュット一族所有の2工場がこのような環境で運営されれば、労働者たちは一方の工場で彼らの権利を守るため、他方の工場では組合のメンバーシップの権利を確保するため継続的な争議に見舞われると、TCCCに明言した。長期にわたる協議の末、TCCC2012年、この2つの工場を買収した。アトランタ・プロセスでTCCCと協議に臨んだチームの支援でTCCCの所有となった両工場の労働者たちは、ようやく組合を結成し加入する彼らの権利を行使できるようになった。

直近で組織化された工場で、IUF加盟組織SITRAABASA2015110日、初の労働協約(CBA)をFEMSAと締結した。コカ・コーラが買収した2つ目の工場でも、近日中に労働協約を締結する。つまりこれで、グアテマラのコカ・コーラ労働者全員が組合権を持ち、交渉された労働協約で守られることになる。

IUFのロン・オズワルド書記長は次のように述べた:「これは、権利を十分確保・行使するためのグアテマラの我々のメンバーたちの決意と勇気の証だ。IUFは我々のメンバー及び彼らの闘争、そしてFESTRASラテンアメリカ・コカ・コーラ労働者連合FELATRACが果たした役割を誇りに思う」。また彼は次のように説明を加えた:「グアテマラのメンバーの決意に積み上げられたこの成功によって獲得された枠組みは、永続的に国際組合と会社が直接協議するアトランタ・プロセスを通じて主に交渉された。このプロセスの中で20148月末、現地並びに本社のTCCC幹部と、IUF本部、地域並びに地元の加盟組織の役員が出席する会議がグアテマラで開かれた。以前パキスタンでそうであったように、アトランタ・プロセスはグアテマラでコカ・コーラ・ボトリング工場の100%組織化を確保し、同国のコカ・コーラ・ボトリング労働者全員が組合員になれる国際的に認められた人権を行使できる保証を勝ち取るのに一役買った」。