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青果最大手企業ファイフスによる権利妨害

18.04.17 Urgent Action
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青果の最大手ファイフス社は、欧州における最大のバナナ輸入業者であり、世界でも完熟パイナップルと冬季メロン生産ビジネスを担う。同社のコスタリカのアネクスコ(パイナップル農園)とホンジュラスのスラゴー(メロン)の子会社の労働者によると、結社の自由を認めない、ハラスメント、組合員の解雇、団体交渉プロセスの妨害、最低賃金と社会保険の未払い、危険な農薬に労働者をさらし、そして妊婦を解雇する等、組織的な基本的労働権の侵害を続けている。

ホンジュラスでは、労働者の大半は女性であり、一時的な季節労働者は特に権利侵害の対象になりやすい傾向がある。

IUFはファイフス社に対し、数ヶ月間にわたりこれらの問題を指摘し改善を求めてきたが、失敗に終わった。その後123日にIUFはホンジュラスで国際連帯ミッションをかかげ、解雇された労働者と会って市民団体と連携し、共にファイフス社に直接訴える活動を行った。日本の総合商社住友商事による買収の動きが出ている同社に、労働者の権利を認識し、サプライチェーン全体において尊重するよう要請した。

 

ホンジュラスで過去、ファイフス社は罰金を課されたことがあるが、同社は以後法律を遵守していると主張している。今回のミッションは、ファイフス社が自国の抑圧的な環境で搾取し続けているという根拠を見つけることである。更には、ホンジュラス法律の抜け穴を探り、選出された組合役員が臨時雇用で正規社員ではないという口実で、組合の登録を取り消そうとしている。しかし、この産業では臨時雇用が大半を占めているのが現状である。同社の組合登録に対する法的手段は、自分たちの組合役員を選出する労働者の基本的権利を侵害している。

 

ファイフス社デヴィッド・マッカンCEO宛てにアネクスコ(コスタリカ)とスログロー(ホンジュラス)の組合を承認し、現地の農園経営者が組合員に対する差別行為を止め、これら組合との誠意のある団体交渉を行うように要請するには、ここをクリック

ファイフス社はサプライチェーンを一貫して労働者の権利を尊重するべきで、労働者の独立組合への加盟、そして同組合が労働者を代表する権利を確保しなければならない。