Home

モルディブの高級ホテル、リティ・ラ・リゾートの輝きを損なう権利侵害

7 November 2014 Feature
Printer-friendly version

モルディブにあるカーズナー・インターナショナル・ホールディングス社の高級ホテル、ワン&オンリー・リティ・ラ・リゾートの労働者とその組合は、この6年間、会社の組合つぶしと闘っている。このホテルの経営は組合に有利な裁判所判決の実施を拒み続けているため、組合は彼らの権利を求める闘いを続けている。

 搾取的な労働条件をはじめ、低い賃金、経営陣の汚職、一方的な異動、そして新たな雇用法の実施の不履行などに直面し、このホテルの労働者たちはモルディブ観光労働者協会(TEAM)に2008年に加わり、経営にこれらの問題を提起しようとした。しかし経営は如何なる協議にも応じず、組合員たちに嫌がらせや脅迫を始めるようになった。不満を募らせた組合員たちは抗議のために20081128日、仕事をストップした。抗議行動に入って3日目、労働者の懸念に取り組むことを拒み続けていた経営は警察を呼んだ。警官らは平和的な抗議活動をしていた労働者を武力、棍棒、催涙スプレーを用いて攻撃した後、組合役員と無作為に選んだ組合員を13名逮捕し、島から追放した。

経営は、組合委員長を含む13名を解雇し、組合を解散させようとした。20096月、モルディブの労働裁判所はこの解雇を不当な違法解雇と宣言し、全未払い賃金を伴ってこれら労働者を復職させるよう命令した。しかし経営はこれを拒否し控訴した。会社は敗訴し、20119月、復職命令が再度出された。20129月、裁判所は会社に対し、この命令に従わない場合、資産の差し押さえがあり得ると伝えた。

2013年、裁判所の指示の下、未払い賃金はようやく支払われたが、会社は相変わらず復職を拒否した。その年の1月、賃金、差別、宿泊施設、そして2008年に組合結成の理由となった時と同じ弊害に対する要求を支持するために、何百人もの労働者たちがボイコットを行った。経営は労働者の要求に取り組むことを再び拒否し、抗議行動を止めさせるため、また警察を呼んだ。

 同じ年の4月、リティ・ラ・リゾートの労働者302名が解雇された組合員たちの復職を求めて陳情書に署名し、経営に渡した。このホテルは「基本的価値観」に、「吹き飛ばされるほどの感動を顧客に与える」を掲げているが、彼らはモルディブで法律を吹き飛ばす方に注力しているようだ。しかし労働者と組合は吹き飛ばされることを拒否し、彼らの権利を主張し続けていく。TEAMIUFの支援を受けながら、ILOの結社の自由委員会に申し立てを申請した。この申し立ては正式にはモルディブ政府に対するものだが、「ワン&オンリー事案」として知られるだろう。

 カーズナー・インターナショナルは、サン・インタ―ナショナルの創設者で南アフリカ出身のホテル王、ソル・カーズナー氏によって設立され、バハマ、ドバイ、モーリシャス、メキシコ及びケープタウンで「ワン&オンリー」と「アトランティス」のブランドを冠するホテルを運営している。2014年初頭、国の富裕ファンドのドバイの投資企業が投資額を増やした際、カーズナー氏は役員の地位と実権を譲らざるを得なくなった。カーズナー・インターナショナル・ホールディングス社は正式にはバハマに登記されていて、ブラックストーン社のアドバイスを受けながら複雑な構造のオフショア子会社を通じて運営し(税務署も吹き飛ばす?)、株主にゴールドマン・サックスやコロニー・キャピタルを含め、債務と財産を不正操作し続けている。変わらないのは従業員の乱用と法律軽視の履歴、そしてリティ・ラ・リゾートの労働者の権利を勝ち取る決意である。

ReethiRah

苦情申し立てに対する対応の遅れを浮き彫りにするため、20141月、リティ・ラ・リゾートの労働者たちは自発的に仕事をストップした。4月、302名の労働者が、解雇された組合員たちの復職を経営に求めて陳情書に署名した。